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41. 止まる世界

ผู้เขียน: 月城 友麻
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-12-01 12:46:37

 三田のキャンパスへとやってきた二人――――。

 そこは、まるで異世界だった。

 近未来的なガラス張りの構造体が天を突き、陽光がプリズムのように乱反射している。広大なキャンパスには、まるでファッション誌から抜け出してきたような学生たちが、笑い声を響かせながら行き交っていた。

「うわぁ……すごい大学ですねぇ……」

 シャーロットは圧倒され、呟いた。

 ここは確かに自分が知っている日本。でも、地方の製薬会社で働いていた頃には縁のなかった、きらびやかな世界――――。

「ふんっ! 我はこういう奴らはいけ好かんがな!」

 少女は不機嫌そうに吐き捨てる。過去に何かあったのだろうか?

「で、女神さまはどこに……?」

「あー、シラバスによると……」

 少女はiPhoneを取り出すと、画面を指でトントンと操作しながら確認する。

「三回生なら……あの校舎から出てくるじゃろう」

「東京では『三年生』って言うんですよ?」

「あーー! だから東京もんは好かんのじゃ!」

 レヴィアは腕を組んで、ふんっと鼻を鳴らした。

「ふふっ、ごめんなさいね……」

 シャーロットは苦笑いを浮かべる。そして――。

「あ、学生たちが出てきたわ……」

「おっ! いよいよじゃな……」

 二人は慌てて、広場の中央にそびえる巨木の陰に身を潜めた。

 どやどやと、豪奢な校舎から学生たちが溢れ出してくる。

「あー、腹減ったぁ!」

「おぅ、あの店行こうぜ!」

「お前、学祭どうする?」

「単位がなぁ……」

「俺はサークル行かなきゃ!」

 青春の喧騒が、初夏の空気を震わせる。

 その中でも、ひときわ華やかな一団があった。

「あっ! 美奈ちゃーん! 今日も最高に可愛いわっ!」

「美奈先輩! 学祭の件で相談が……」

「美奈さん! この後サークルですか?」

 歓声の中心には――。

 チェストナットブラウンの髪が風に優雅に舞い、琥珀色の瞳が陽光を受けて宝石のように輝く。まるで光そのものを纏っているかのような、人ならざる美貌の持ち主が歩いていた。

「おいでなすった……」

 レヴィアが息を呑む。

「えっ!?」

 シャーロットは目を見開いた。

「あの方が……全宇宙の頂点……女神さま……?」

 圧倒的な美しさ。

 けれど同時に、違和感も覚える。

 数十兆人の頂点に立つ異次元の存在が、なぜこんなところで大学生活を?

「じゃあ、我はここまでじゃ」

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